
手続きは目的ではなく、暮らしを整える道具。
今日は、司法書士として私が大切にしている視点を、お話しいたします。
先日10月18日(土)第77回東葛飾地方中学校駅伝競走大会(東葛駅伝)で、流山市立常盤松中学校が初優勝しました。
弊所も協賛という形でささやかながら背中を押せたこと、そして選手たちの走り・タスキの受け渡しに感動し、胸が熱くなりました。
私たちが掲載した広告には、こんな言葉を添えました。
タスキは「想いのバトン」。走るのは選手ですが、そこには支えるご家族や地域の方々の力が必ずあります。
司法書士の仕事も、どこか似ています。
手続きを正確に進めることは、専門家としての土台です。
けれど、私のいちばんの喜びは「手続きそのもの」より、その先で“暮らしが整っていく”お手伝いができたときに生まれます。
あるご相続の相談で、忘れられない言葉をいただきました。
「亡くなった父も、良い先生に巡り合い、相談して良かったねと言ってくれていると思います」
その言葉に、私は胸が熱くなりました。
相続の仕事は、今を生きるご家族だけでなく、亡くなられた方にも
「安心してもらえる形」に近づけること―
その想いに寄り添うことが、何より大切だと改めて感じたからです。
私たち司法書士の仕事は、単に「書類を整える」ことではありません。
ご家族の思い出をどう次世代へつなぐか、
残された方のこれからの暮らしをどう支えるか。
手続きは目的ではなく、暮らしを整えるための道具。
私はそう考え、一つひとつの案件に向き合っています。
子育て世代もご高齢の方も多いこの地域では、相続や遺言、生前対策、後見などのご相談を多くいただきます。
私自身は、こうした個別のご相談の根っこには「これからの暮らしをどう整えるか」という視点がある——そう受け止めながら向き合っています。
・高齢の親のために、後見制度を検討したい。
・不動産名義や権利関係をきちんとしたい。
・子どもに迷惑をかけないよう、今のうちに遺言を準備しておきたい。
どれも“手続きの話”でありながら、本質は“ご家族の安心”や“明日への準備”の話です。
私は、お客様のご相談に耳を傾けながら、
「この方の明日が少し楽になる形はどれか」
「この家族が笑顔で過ごせる選択はどれか」
と問い続け、最適な道筋を一緒に選び取っていきます。
もちろん、正確さや丁寧さは欠かせません。
同時に、そこに“人の想い”と“生活の温度”を置き忘れないこと。
手続きを超えて、その人の暮らしを良くすること。
流山でその役目を静かに果たしていければと思います。
その姿勢を大切に、ひとつひとつ丁寧に向き合っていきます。
「ご相続」の手続きを通して、家族が一歩前へ進む。
「遺言」を通して、不安が安心に変わる。
「会社設立」を通して、挑戦が形になる。
その一つひとつの瞬間に立ち会えること——
それが、私にとってこの仕事のいちばんの喜びです。
ご相談は「どんなことでも」お気軽に。
“話してよかった”と思っていただける時間を、心を込めてお届けします。